榎宝篋印塔
1332年創建の臨済宗東福寺派寺院、夏の陣で焼失後再建された本堂・庫裏・門廊は国の重要文化財。本堂と庫裏が一棟の建物は江戸初期の寺院建築では珍しく大変貴重です。
元弘2年(1332年)に創建された臨済宗東福寺派の寺院で、大坂夏の陣(1615年)で伽藍が焼失したため、開口神社付近から現在地に移転し再建されました。山門をくぐると正門に門廊が、そして左側には本堂と庫裏があります。本堂、庫裏及び門廊は国の重要文化財に指定されています。
本堂の内部は一室で仏間にかかる虹梁(こうりょう)の彫刻や蟇股(かえるまた)の形は、17世紀初め頃の特徴をよく表しています。本堂に続く庫裏は広い土間と畳の部屋が「田の字」型に並ぶ間取りで、土間は吹き抜けで大きな梁がかかり力強い空間構成です。畳の部屋は一間ごとに柱が立つという古い建築工法が用いられています。本堂と庫裏が一棟の建物というのは江戸時代の初めの寺院建築としては珍しく大変貴重です。
また、「牡丹花詩集」(ぼたんかししゅう)は海会寺の開祖、乾峯士曇(けんぽうしどん)をはじめ33人の禅僧が「牡丹」の題で作った漢詩を集めたもので、乾峯自身が文和5年(1356年)にその序文を書きました。序文は乾峯の筆の特徴、書かれた年代などがはっきりしており、わが国の書道史・文学史において貴重な作品で、市の指定有形文化財になっています。
所在地 |
堺市堺区南旅篭町東3丁1-2 |
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アクセス |
阪堺線「御陵前駅」下車 |
その他 |
見学ご希望の方は、事前に所有者(宗)海会寺まで連絡をお願いします。 |
施設名 |
海会寺 |
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