浜寺公園駅旧駅舎

ハーフティンバー様式の意匠を持つ明治40年(1907)建築の木造駅舎。

浜寺の海岸は古くから白砂青松の地として著名で、明治6年(1873年)には浜寺公園が造られ、明治30年(1897年)には鉄道の駅が作られました。駅舎は、明治40年(1907年)に大阪市中央公会堂や東京駅を手がけた建築家辰野金吾と片岡安による辰野片岡事務所の設計で、堺の誇る建築物の一つです。
また、外観は、柱や梁が幾何学的にデザインされるハーフティンバー様式の意匠は、大変美しく学術的にも高い評価を得ている建築物で、国の登録有形文化財になっています。この様式は柱・梁・斜材をそのまま外部に現し、その間の壁体を石材・土壁あるいはレンガで充填したもので、北方ヨーロッパで1450~1650年頃に盛んに取り入れられた様式です。駅舎は、浜寺公園・海水浴場などの海浜リゾート地の玄関口として、また高級住宅地の玄関口として、浜寺地域の変遷と歴史を見守ってきましたが、南海本線連続立体交差事業の工事期間中は、工事に支障のない位置に移され、地域の歴史・文化の振興の発信や、市民交流の場として地域による試験活用が行われています。

所在地

堺市西区浜寺公園町2-232

アクセス

南海線「浜寺公園駅」下車、阪堺線「浜寺駅前駅」下車

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